おれは意識して生きることを選ぶのだ、これは重要だ。
記憶しておかなければならない。
おれは生きることを選ぶ。
P219(新潮文庫)
恥じることはない。誰でも後悔する。
しかし後悔などというものは
行動の価値をほんの少しも歪めない。
行動した、ある行為をした。
それで充分だし、後からそれをどうこうすることはできないんだ。
P263(新潮文庫
高校生の頃から、大江健三郎のファンでした。
この10年くらいは心理学や美術系のものばかり読んでいたので
遠ざかっていました。
昨年から戸棚を少しずつ整理していて
保管していた古い古い本たちを思い切って処分しています。
心に響いた文章を書き溜めていたノートも出てきました。
高校生の頃から書き溜めていたので、
もはや骨董品レベルですね(笑)
整理しながら、処分しながら、色々と読み返していると
なんだか、しんみりした気分になってきました。
「長い歳月が流れたんだなぁ」
そんな気持ちになるたびに、思い浮かぶ言葉があります。
月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり
まだまだ旅は続きそうです。